撥水加工の過信は禁物
今年も梅雨の時期に入りましたね。突然の雨に備えて…とか万が一の食べこぼしに備えて…などと水やシミをはじいてくれる撥水加工を施した着物でお出掛けという方もいらっしゃると思います。
撥水加工は今や生活のあらゆる場面で登場し、活躍している加工です…
…が、着物のお手入れをしていると、あれっ!?という着物をよく目にします。撥水加工済のラベルも付いてるし、水も確かにはじいているのに…
しっかりシミが付いているのです!
写真は左袖付け付近ですが食べ物らしきシミが時間が経って変色してしまっています。(水は撥水力がまだ維持されている事をお伝えする為の物です)
撥水加工をしてあるからと安心して保管してしまったのかは分かりませんが、どうやらしみが付いたまま保管してしまったようでした。
着物の撥水加工は雨や飲み水程度なら安心だと言って良いと思いますが、様々な調味料やタンパク質等を含んだ食べ物まで完全にはじいてくれる物では無さそうですので、過信して着用後そのままタンスへという事のないようにして下さいね。
一応シミは抜けますが、早期発見早期治療が鉄則ですので、撥水加工の有無に関わらず、着用後は早めにお手入れして下さい。
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