着物を長くご愛用する為には

着用機会が減って来たとはいえ人生の節目であったり、日常生活に少し変化が欲しいとき、茶道華道や舞踊など日本文化に触れる際に素敵な彩りを添えてくれるのが着物です。また多くの場合、親から子へ、子から孫へとその想い出と共に受け継がれるのも良さの一つだと思います。
旭屋ではそういった皆様の大切なお着物を少しでも長くご愛用頂くお手伝いを日々させていただいておりますが、持ち込まれた数々の着物を見ていて「保管前のお手入れの大切さ」をつくづく思い知らされます。

着物が衣類である以上着用後は汚れています。もちろん着用時間や食事をしたか等で汚れ方に差はありますが、「一度しか着ていないから」とか「2~3時間しか着なかったから」「見た目汚れてないから」といってお手入れせずに保管してしまった為に変わり果てた姿になってしまった着物を本当によく見ます。

手入れせずに保管していた着物

特に汗のシミは着用後すぐには見えにくい為見落としがちで、しかも広範囲に付着するので致命傷になりかねません。またいわゆるクリーニングや丸洗いをしただけでは除去できませんので、クリーニングに出したからと安心して保管してしまい、後で後悔するケースも非常に多いです。

脇付近の汗のシミ

仮に短時間であっても一度でも着用したら長期間保管する前には洗ってしみ抜き(汗抜きも)をしてください。それが大切なお召し物を長くご愛用する為の一番の近道ですので、もしお手入れせずに保管してしまっている着物がある方は、今すぐ点検してみてください。少しでも早い発見が着物を救う為の第一歩です!