着物の天敵「かび」を防ごう

新型コロナウィルスの長期流行により着用機会が減ったことによる影響なのか、保管中にカビが生えてしまった着物を多く見ます。

カビには発生条件(酸素・栄養分・湿度・温度)があり、それらが揃った状態で保管していると着物の価値や価格に関わらずどんどん生えてきます。

着物の場合の栄養分とは製作過程で付ける地糊ですので風合いの観点からも全てを取り除くことはできません。

湿度と温度に関しては乾燥剤や湿気干しエアコンの併用で対応している方が多いことと思われますが、それでもカビが生えてしまうケースが少なくありません。

カビが生えた紬の着物

 

ではどうすれば良いか・・・

一番効果が有り、手間がかからないのは「酸素を取り除く事」です。その方法はいくつかありますが、当店では「無酸素パック」を行っています。加工の都合上ご来店頂ける方限定ですが、忙しくて湿気干しが出来ない方や長期間着る予定のない着物(振袖・留袖・喪服等)にはお勧めです。

「無酸素パック」について詳しくは店頭でお尋ねください。